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第33回中国・四国地区公民館研究集会 ―平成22年度広島大会― (第60回広島県公民館大会)

中国・四国地区から819人,広島県から589人,計1,408人の参加者のもと盛大に開催されました。
二日間とも大変天候にも恵まれ,参加者の皆さんは充実した研修を行うことができたと思います。





趣旨 公民館が設置されて60年余りが経過しました。その間,公民館は地域住民にとって最も身近な学習や交流の場として,活力と潤いのある地域社会の形成に大きな役割を果たしてきました。
今日,科学技術の進歩や社会構造の変化、高齢化や自由時間が増大する中,教育基本法が改正され,生涯学習の理念が新たに規定に盛り込まれました。
また,教育振興基本計画においても,地域の学習の拠点さらには人づくり・まちづくりの拠点としての機能の充実がうたわれるなど,公民館の果たす役割はますます大きくなってきました。
本研究集会では,中国・四国地区の公民館等関係者が集い,公民館等が地域の活力を生み出す拠点としてより一層充実発展するよう,今後の公民館等のあり方について研究協議します。


●テーマ

「地域の活力は公民館から」


●とき・ところ

平成22年9月2日(木)〜3日(金)

[全体会]
広島国際会議場(フェニックスホール)
(広島市中区中島町1-5(平和記念公園内) 電話 082-242-7777)

[分科会]
広島国際会議場(ヒマワリ・ダリヤ・コスモス・ラン・会議運営事務室)
アステールプラザ(大会議室・多目的スタジオ)
(広島市中区加古町4-17 電話 082-244-8000)
広島市まちづくり市民交流プラザ(研修室・マルチメディアスタジオ)
(広島市中区袋町6-36 電話 082-545-3911)


●主催

第33回中国・四国地区公民館研究集会実行委員会
(全国公民館連合会,中国・四国地区公民館連絡協議会,広島県公民館連合会,中国・四国地区各県教育委員会,広島県教育委員会,広島市教育委員会,(財)広島市ひと・まちネットワーク)


●後援

文部科学省,広島県,広島市,広島県市長会,広島県町長会,広島県市町教育委員会連合会,広島県社会教育委員連絡協議会,広島県金融広報委員会,広島県PTA連合会,広島県高等学校PTA連合会,広島市PTA協議会,(社)広島県子ども会連合会,広島市子ども会連合会,広島県地域女性団体連絡協議会,広島市地域女性団体連絡協議会,広島県ユネスコ連絡協議会,広島県社会福祉協議会,広島市社会福祉協議会,広島県老人クラブ連合会,広島市老人クラブ連合会,(社)広島青年会議所,広島市青少年健全育成連絡協議会,広島市民生委員児童委員協議会,中国新聞社,NHK広島放送局,中国放送,テレビ新広島,広島テレビ放送,広島ホームテレビ,広島エフエム放送


●参加者

公民館等関係職員,公民館運営審議会委員,教育委員,社会教育委員,生涯学習・社会教育関係者,学校教育関係者,教育委員会事務局職員,社会福祉関係者,公民館等利用者 など1,408人


●日程

第1日 9月2日(木) [全体会]

時間 内容
12:00〜13:00 全体会受付
13:00〜13:45 <開会行事>

開会のことば(二本木 譲 大会副実行委員長・広島県公民館連合会副会長)
主催者あいさつ(城戸 常太 大会会長・広島県公民館連合会会長,鹿熊 久三 全国公民館連合会会長)
祝辞(湯ア 英彦 広島県知事,林 正夫 広島県議会議長)
歓迎のことば(三宅 吉彦 広島市副市長)
全国公民館連合会表彰式(優良公民館職員7人,永年勤続職員36人)
13:45〜14:05 <アトラクション>

「太鼓本舗かぶら屋」
和太鼓を通し,国際平和文化都市で,文化というキーワードを支える一つの集団として,メッセージを広く発信している音楽集団。
14:15〜15:05 <基調講演>

演題 「これからの公民館等のあり方」
講師 八洲学園大学長 山本 恒夫

全文 [PDF 252KB]
15:05〜16:35 <シンポジウム>

テーマ 「公民館から地域の活力を」
コーディネーター 山本 恒夫(八洲学園大学長)
シンポジスト 藤井 孝行(広島市三篠公民館長),葛原 郁子(広島県立生涯学習センター生涯学習推進マネージャー),中村 由利江(ボランティアグループ「夢講座」代表),関 福生(新居浜市教育委員会社会教育課長)

全文 [PDF 292KB]
16:35〜16:45

<閉会行事>

大会宣言決議(川本 裕子 大会副実行委員長・広島県公民館連合会副会長)
次期開催県あいさつ(岸夫 壽 愛媛県公民館連合会会長)
閉会のことば

18:00〜 <情報交換会>

御来賓として広島県,広島市の教育長をはじめ,各県から104人の参加者と全国公民館連合会会長,講師,シンポジストの方々も加わって,熱心な情報交換を行った。


第2日 9月3日(金) [分科会]

時間 内容
9:00〜 9:30 分科会受付
9:30〜11:50 <分科会>

9県18事例を発表し,質疑,各県の実践など論議が深まった。

【第1分科会】 公民館の管理運営
・生涯学習社会の中核としての公民館運営と評価
・公民館等職員の資質向上を図る研修体制

□島根県松江市の事例
市内28公民館は,地区公民館運営協議会に管理委託する「公民館運営管理委託制度」を採っている。館長は,教育委員会の非常勤職員であるが,主事やコーディネーターは公民館運営協議会連合会が採用及び承認し検討を行っている。住民すべてが公民館運営経費の一部を負担し,当事者意識を深めている。

□広島県海田町の事例
広島県教育委員会の事業「研修モデル事業」を通して,安芸郡4町で取り組む。初級者研修は,社会教育法から生涯学習プログラム開発など基礎知識を中心に4回実施する。上級者研修は学習課題の把握と企画立案の能力やコーディネート力を持つ人材の育成について学ぶ。


【第2分科会】 家庭教育の充実
・子育て支援団体の育成とネットワークづくり
・家庭の教育力の向上を図る公民館活動

□広島県北広島町の事例
四半世紀にわたる「家庭と学校と地域を結ぶ教育の集い」の実践を通して,それぞれの教育力の維持・向上を図る。青少年の健全育成のために,地域あげての取り組みとなる。

□香川県善通寺市の事例
よりよい地域づくりを目的に,多くのボランティア団体が活動している。
その中の「ひだまりサロン」は,子育て中の親や子への支援を目的に活動している。元助産師から専門的なアドバイスを行うなど活動内容を充実させている。


【第3分科会】 青少年教育の充実
・「学校支援地域本部事業」「放課後子ども教室推進事業」と公民館の役割
・青少年を支える公民館活動

□鳥取県鳥取市の事例
子どもたちは地域の宝だという強い信念のもとで『放課後子ども教室』を実施している。夏祭りの時なども「子ども教室」のブースを出して地域ぐるみで取り組んでいる。

□徳島県阿南市の事例
子ども対象講座として「伝統文化子ども教室」(将棋教室・茶道教室),「羽ノ浦っ子体験塾」(バドミントン塾・パソコン塾)がある。また平成13年から継続している「いきいきふれあい通学合宿」も地域の協力で実施している。


【第4分科会】 成人(青年)教育の充実
・まちづくり活動への成人の参画と公民館活動のあり方
・成人男性の学習参加を促進するための方策

□香川県三木町の事例
井戸公民館は,地域の生涯学習の拠点としてだけではなく,地域の方と子どもがスポーツや芋掘りをして交流したり,施設利用者が花をプランターに植えたりして地域の人同士の会話が生まれるなど成果を得ている。

□山口県山陽小野田市の事例
地域密着型の公民館として地域委託館(自主管理運営)となっている。
運営形態を見直して,主催教室の自主クラブ化,土日・祝日の講座計画,講師として地域人材の活用,PR活動の徹底など取り組みを重ねて,男性のみならず全体的に参加者の増加が図れた。


【第5分科会】 高齢者教育の充実
・高齢者の生きがいづくりを促進する公民館活動
・高齢者の安全・安心を支える公民館活動

□愛媛県宇和島市の事例
高齢者の知識・経験を生かしながら,地域コミュニティの再生と魅力ある地域づくりを目的とした事業を展開している。高齢者生きがい大学や郷土史学級は,それぞれ年間8講座実施し,社会問題への関心を深め,知的好奇心の向上を図っている。

□島根県雲南市の事例
高齢者の元気とは,地域や社会から評価されたり認められることが生きがいになり,健康と自信につながる。生きがいづくり活動や子どもたちとの交流活動(米づくり,昔の遊び,放課後子ども教室見守りスタッフ,おばあちゃんの味,おじいちゃんの火おこし等)を通して,満足感や社会的責任感を得ている。


【第6分科会】 人権教育・啓発の推進
・住みよい地域社会の実現を図る公民館活動
・男女共同参画社会の推進に向けた公民館活動

□岡山県井原市の事例
幼稚園,小・中学校と公民館・地域の各種団体が連携を密にして,子どもから高齢者まですべての住民が互いの人権を尊重し支え合うまちづくりを目指している。特に,人権尊重の視点をもって子育て支援活動にかかわったことは,活動の成果を大きくし,多様な取り組みや発展性を見出すことができた。

□愛媛県松山市の事例
男女共同参画の一環として,より積極的に男性の地域活動を促す講座を開設している。公民館として,男女共同参画講話,男性料理教室,男性の絵本の読み聞かせ,ストレス対処法(夫婦を対象)などの講座を通して,人と人とがつながり,地域活性のための連携を取っていくように働きかけていく。


【第7分科会】 ボランティア活動の推進
・地域ボランティアの育成と公民館の役割
・地域づくりとボランティア活動

□山口県下松市の事例
公民館において,各種講座の開設と自主グループを育成している。特に,中学生ボランティアの活用や世代間交流事業の支援,伝統文化・伝統芸能の伝承を通して,地域活動を地域全体で取り組んでおり,自分たちの地域は自分たちでつくるという意識の高揚を図っている。

□高知県須崎市の事例
「かわうそ未来塾」とは,小学校4・5年生を対象にした通学合宿のことである。地域のボランティアを中心に,様々な生活体験・自然体験や地域の方との交流を通して,地域で子育てを行う環境づくりをしている。


【第8分科会】 学習機会の提供
・今日的課題に対応した学習機会の提供
・地域に根ざした学習プログラムの開発

□徳島県阿波市の事例
大俣公民館では親子でふれあう自然観察会(・トンボ・ホタル・水生昆虫・クモ・植物・巨樹・野鳥・剣山の植物・磯の生物と海浜植物等の観察会,染色とだんごづくり)を通して,生き物の命の大切さ等を知って環境保全の意識を持たせるように取り組んでいる。

□鳥取県倉吉市の事例
公民館と地域住民が共同して,地域課題や現代的課題等に関する学習を企画・実施している。3年間の取り組みを,市の公民館研究大会において発表し,成果の交流を図っている。


【第9分科会】 地域づくりの推進
・地域に開かれた公民館活動
・人と地域の絆を深める公民館活動

□高知県室戸市の事例
公民館の主催事業から生まれたサークルが,地域を元気にする取り組みを行っている。「ふれあい日曜市」・・実行委員会を組織し,だれでも,何でも出せる市を開催する。「えひめAIを広める会」・・地域の環境美化を推進するため,講習会,説明会等を通して町内に広めていく活動を行っている。

□岡山県久米南町の事例
古くから地域で盛んな川柳を通して,学校と家庭・地域が連携してこどもたちの教育に当たっている。また,町全体で開催している研究発表会において,地域住民が一つにまとまり,つながることの素晴らしさを実感できた。
11:50〜12:00 <閉会行事> (各分科会ごとに)


●お問い合わせ

広島県公民館連合会事務局
〒730-0052
広島市中区千田町三丁目7-47 広島県情報プラザ4階 広島県立生涯学習センター内
電話・ファックス 082-249-0008
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